自家焙煎コーヒー手軽に販売できるサービス開始 三宮に直営店も・ネスレ日本

20210224焙煎機

 ネスレ日本(神戸市中央区)は23日、自家焙煎(ばいせん)のコーヒーを店舗で手軽に販売できる飲食店向けサービス「ROASTELIER by NESCAFE(ローステリア・バイ・ネスカフェ)」の提供を始めたと発表した。専用の小型焙煎機(写真=ネスレ日本提供)と、事前に少しだけ火を通した専用の豆を使うことで、限られたスペースでも焙煎したての豆から抽出したコーヒーを提供できる。欧州の一部で2020年から展開している事業で、日本はアジアで初の投入になる。27日には新サービスで入れたコーヒーが楽しめる直営店を、同社の本社前にオープンする。

 これまで業務用の焙煎機を設置する場合は、焙煎機を置く場所を広く取る必要があったうえ、費用もかさんだ。排出する煙について近隣に配慮する必要があるなど、かなりの覚悟や手間も必要だった。だが新サービスの焙煎機では、周囲に必要な空間を含めても縦、横、高さが1メートル強に収まるように設計。煙は自動で吸引するため煙突工事も不要で、メンテナンスは1日に20分程度だ。これをネスレ日本が1カ月4万4000円(税込み)でレンタルする。

 最も香りや味がしっかり引き出されるという焙煎したてのコーヒー豆で入れたコーヒーを販売したり、焙煎したてのコーヒー豆そのものを販売したりといった用途で使える。専用のコーヒー豆は「ブラジル」「コロンビア」「エチオピア」など産地別で用意。焙煎の火加減は産地ごとに6種類が選べるようにした。販売先の店舗が1日に2キログラム程度のコーヒー豆を使い、コーヒー1杯500円程度で販売するのを想定して卸売価格を決めているという。

 記者会見したネスレ日本のジェローム・プジェ飲料事業本部長は、「品質や鮮度に高い要求があり、コーヒーを楽しむ体験に高い期待値を持っている」という日本の「市場にフィットした」サービスだと強調した。同本部アウトオブホームビジネス部の橋本研吾部長は、飲食店の事業環境が厳しい中でも「商品の差別化や集客に貢献できる」と利用を呼びかける。21年内にコーヒー店やベーカリーなどで50店舗の導入をめざす。22年からはホテルなど他業態へも展開する。

 直営店の立地は神戸都心の三宮とあって、導入を検討する店主らだけでなく広く一般客の利用も見込む。飲み物、軽食、持ち帰り用コーヒー豆の販売を予定。すべてのコーヒーメニューはコーヒー抽出の世界大会「World Brewers Cup」で2016年に優勝した粕谷哲氏と、ラテアートの世界チャンピオン下山修正氏が監修した。メニューは3時間以内に焙煎したコーヒー豆だけで入れた「シグネチャーブレンドドリップ」(1000円)など。

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