神戸市、高齢者や施設職員の定期PCR検査を強化 楽天のプール検査を採用で

 神戸市は19日、高齢者や障害者施設の入所者や職員などへの新型コロナウイルスの定期PCR検査を4月から強化すると発表した。従来から実施している特別養護老人ホームなどに加え、養護老人ホームや老人保健施設などでも実施。デイサービスなどの通所施設といった国の要請を超えた範囲で検査を実施し、クラスター化を防ぐ。増加する検査件数をさばくのに、楽天が実施する「プール方式」のPCR検査を採用した。

 プール方式とは、複数の人の検体を混ぜて一度に調べ、結果が陽性の時だけ個別の検体を調べなおす方式。今回拡大する検査対象は全員無症状で、多くの人は陰性が見込まれることからプール方式で検査すると効率的になると判断した。楽天は4検体を1度に検査する方式で実施する。この方式で検査をする際は、申し込み先や検体の郵送先も楽天にして、保健所の事務負担を軽減する。

 プール検査の活用で、既存の検査能力(1日682検体)を含む神戸市のPCR検査能力は1日あたり最大1300件になる。プール方式に同意した施設を利用・所属する対象の3万8000人が月に1回のペースで検査を受けられる計算だ。ワクチンの接種状況にもよるが、月に1回程度のPCR検査を4月から半年程度継続し、ウイルスの拡散を抑える。

 あわせて神戸市は、高齢者入所施設で高齢者と職員に4月12日からワクチンの接種を始めると発表した。まずは神戸市北区の特別養護老人ホームと、同西区の介護老人保健施設の入居者と職員が接種を受ける。施設入所者ではない高齢者には、十分なワクチン供給が確認できた段階で、自宅に接種券を送付して予約の受付を始める。高齢者施設と並行して準備を進めるが、まずはワクチンの到着状況を見極める。

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