食のスタートアップ支援、第1号にフランス「パスカード」 神戸市と阪急オアシス

20210319パスカード

 神戸市とエイチ・ツー・オーリテイリング傘下の食品スーパー「阪急オアシス」が、4月26日に開業する神戸三宮阪急ビル(神戸市中央区)で展開する「食のスタートアップ支援」事業では、第1号としてフランス・オーベルニュ地方の郷土料理である「パスカード」を販売することが決まった。パスカードとは、パイのようにサクサクとした円形のクレープだ。フランス風のおかず「フレンチデリ」をトッピングして提供する(写真=神戸市産業振興財団提供)。料理の新規性に加え、SNS(交流サイト)にも映えそうな、華やかな見た目などを評価した。

 パスカードを手がけるのは、現在起業を準備している仲塚元秋さんだ。調理専門学校を卒業後、国内ホテルに勤務。その後、フランスでの修行を終えて日本に戻ってきた。今回の事業に応募し、書類審査と実技審査を通過して、第1号になった。高い技術に加えて、神戸の食材に対するこだわりも評価のポイントになったという。神戸市産業振興財団が起業を支援する一環で経営の相談に乗り、提供する価格などを開業日までに決める計画だ。出店期間は7月31日まで。

 神戸市と阪急オアシスによる食のスタートアップ支援事業では、阪急オアシスが神戸三宮阪急ビルの地下1階に開設する飲食スペース「キッチン&マーケット」の1区画を3カ月間、起業をめざす料理人に貸し出す。家賃に相当する費用は徴収せず、売上高の20%と月額1万5000円のレジ使用料を阪急オアシスに支払う。起業をめざす料理人が3カ月間、神戸で最も人が集まる三宮の一角で、商品や店舗の感触を確認できるという試みだ。

 8〜10月に登場する第2号は「ガーリックバターシュリンプ」だ。国内ホテル勤務の後、現在は神戸市内を中心にキッチンカーを展開する東條飛馬さんが手がける。料理の創意工夫に加え、やはりSNS映えしそうな見た目を評価した。神戸市と阪急オアシスは、第3号以降の支援対象を7月に募集する予定としている。

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