フジッコ、関東工場で豆製品の生産能力ほぼ倍増 新工場棟が完成

20210316フジッコ関東工場新棟

 フジッコは関東工場(埼玉県加須市)の敷地内に、煮豆「おまめさん」などの豆製品を生産する新工場棟(写真=フジッコ提供)が完成したと発表した。生産能力は日産最大25万パックと、これまでの13万パックからほぼ倍増する。総投資額は55億円。老朽化した設備を一新したうえで、検査工程に省人化設備を導入するなどで生産性も高まる見通しだ。12日に完成を祝う式典を開いた。

 新工場棟は延べ床面積7362平方メートルで、地上5階建て。煮炊きの能力を増強したほか、包装・箱詰めラインを増設した。生産性向上に向けて設備更新に加えて、生産工程にロボットも投入した。屋上に太陽光パネルを設置したり、全館でLED照明を採用したりと、温暖化ガスの排出削減にも取り組む。生産能力が向上することで、どの品目をどの工場で作るかといった役割分担の見直しも進めやすくなるという。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて外出を控え、自宅で食事する機会が増えたことで、消費者の間で煮豆類が見直されているという。中長期的になだらかに販売が減少していた豆製品は、ここにきて下げ止まる動きになった。健康志向を背景に、糖分の少ない大豆に関心を持つ一環で大豆を食べる層が増えているのも一因という。新工場で今後の需要増などにも対応できる公算だ。

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