モロゾフ、今期税引き益42%増に 売上高コロナ前の9割を見込む
- 2021/03/16
- 19:11

洋菓子大手のモロゾフは16日、2022年1月期の単独税引き利益が前期比42%増の5億円になりそうだと発表した。新型コロナウイルスの緊急事態宣言などで前期に臨時休業が相次ぎ、収益が悪化した反動が表れる。店舗販売の回復による増収効果に加え、稼働率の改善による生産性の向上も寄与する見通しだ。一方で、年間配当金は前期据え置きの60円とした。
売上高は3%増の265億円、営業利益は15%増の8億6000万円を見込む。消費者の間に感染防止への意識が高まるなかで、地方や郊外の店舗は前期に続いて好調に推移し、前期に苦戦した東京都心など都市部の店舗にも一定程度は客足が戻るとみる。ただ「みやげ物やギフトなどは引き続き(新型コロナの)影響を受けそう」(山口信二社長)として、売上高はコロナ前である20年1月期の90%程度を想定した。
同時に発表した21年1月期の単独決算は、税引き利益が前の期に比べて68%減の3億5200万円だった。新型コロナを受けた減収の影響に加え、従業員休業補償等の1億3900万円を特別損失に計上したのも響いた。売上高は13%減の256億円、営業利益は55%減の7億5100万円になった。同社は3日に前期の業績予想を修正していた。
▽関連記事
- 関連記事
-
- ノザワ、今期配当金30円に積み増し 従来予定は20円・前期比5円増配 (2021/03/19)
- 神鋼環境、今期純利益25%増に上方修正 期末配当15円増の60円に (2021/03/17)
- モロゾフ、今期税引き益42%増に 売上高コロナ前の9割を見込む (2021/03/16)
- ケミプロ化成がストップ高、5年ぶり大商い 貸借取引の申込停止措置きっかけ (2021/03/16)
- 神戸運輸監理部、日産自・三菱自の販社3社と給電協定 EV電源に自動車登録 (2021/03/16)
広告