アシックス、1週間で定員6倍の申し込み 16万5000円の「コーチ」サービス
- 2021/03/14
- 23:52
アシックスが4月から始める、ランニングを総合的にコーチする個人向けのサービス「アシックスプレミアムランニングプログラム」が、人気を集めている。定員30人で5日から募集を開始したところ、1週間で約6倍の応募があった。費用は税込み16万5000円と個人が趣味に投じる金額としては大きめだが、自分専用のトレーニングプログラムが提供されることなどに期待が高まっているようだ。アシックスはスポーツに関する製品開発などで集積した知見を活用し、さらに顧客1人ひとりの志向や価値観にあったサービス開発めざす。(図はイメージ=アシックス提供)
フルマラソンの自己ベストが3時間30分以内、またはフルマラソン3時間30分以内をめざす人が新サービスの対象だ。サービスの期間は4月11日〜6月30日を予定する。国内に3カ所ある「ASICS RUNNING LAB(アシックス・ランニング・ラボ)」でランニング能力測定を2回受けられるほか、カシオと共同開発したランニング解析機「モーションセンサー」が利用できたり、アシックスのコーチやトレーナーらが日常のトレーニングに関する疑問をチャットで答えたりする。
さらにアシックス直営店では専用の3次元足形計測器で足を計測したうえで選ぶ、好きなモデル1足も料金に含まれる。東京マラソン2021の出走資格(参加費は別)や、以前は公務員ランナーとして注目されたプロランナー川内優輝選手との交流会も開催。4月、5月、6月、9月には参加者限定のバーチャルレースなどイベントも詰め込んだ。東京都江東区にある低酸素環境でのトレーニング施設(4〜6月に月間4回まで)などの利用料金も含んだ。
施設の利用料金などを勘案すると、必ずしも割高感がないというのも人気につながっているようだ。アシックスは昨年10月に発表した長期ビジョンで、デジタル技術の活用で個人の多様な価値観にそれぞれ対応した製品やサービスを開発・提供する方針を示した。これまで難しかった個人向けコーチのプログラムをデジタル技術の活用を通じて提供し、さらなるアシックスのファン獲得をめざす。募集期間は21日まで。申し込みは特設サイトで受け付ける。応募が多数のため参加者を抽選で30人に絞る見込みだ。
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