久元神戸市長、連節バス「LRTにつながれば夢のある話」 4月に運行開始
- 2021/03/12
- 04:34
神戸市の久元喜造市長(写真)は11日の定例記者会見で、4月1日に三宮と旧港湾地区(ウォーターフロント地区)を結ぶ連節バス「ポートループ」が運転を開始することについて記者の質問に答え、「LRT(次世代型路面電車)につながれば夢のある話」と述べた。都心・三宮地区や旧港湾地区で再開発が進むことで、街で働く人や訪れる人が大幅に増加すれば、「LRTの採算性が乗る方向に間違いなく行くと思う」という。「いま具体的な計画はない」と断りながらも「LRT敷設も、ぜひ展望していきたい」と語った。
すでに通販大手のフェリシモが1月に新本社ビルを開業した旧港湾部に加え、三宮でも4月に阪急神戸三宮ビルが開業。三宮など神戸市の中心市街地で、再開発による変化が顕在化しつつある。JR三ノ宮駅ビルについても、当初の計画から「時期はずれるが、白紙に戻ったわけではない」と久元市長は強調。全体の計画としては「コロナの影響を最小限にしながら、予定通りなんとか進められていると思う」との認識を述べた。引き続き再開発が進むことで、市街地内の移動手段としてLRT敷設が求められる可能性が高まる。
一方で、三宮再開発などを中止して、新型コロナの影響を受けた中小企業支援に資金を回すべきではないか、との議論があることについて質問すると、「目の前で困っておられる方に最大限の支援をするのは当然のこと」「家賃助成にしてもチャレンジ補助金にしても、神戸市は他の大都市に比べて遜色のない、またはそれ以上のものをやってきた」と強調。そのうえで「ポストコロナ(コロナ後)は必ず来るので、神戸経済を成長軌道に乗せていくような投資・インフラ整備は並行してやっていかなくてはいけない」と語った。
神戸市は「ポートループ」の運転開始に伴い、13日に午前11時〜午後6時に商店街「三宮センター街」(神戸市中央区)で連節バスの車両を展示。全長18メートルと長い車体を間近に見ることができる。20・21日には実際の休日ダイヤでプレ運行を実施し、通常料金(大人210円など)で一般の乗客を乗せて運転する。28日には関係者を対象に、運行開始の記念式典を開く予定だ。ポートループは神戸市が開設する路線だが、運行は神姫バスが担当する。
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