シスメックス、機能別体制で総合力発揮めざす 「事業戦略本部」強化など機構改革

 シスメックスは8日、企画・研究開発・生産・販売といった機能別に組織体制を変更する機構改革を4月1日付で実施すると発表した。「事業戦略本部」に体外診断用医薬品(IVD)事業とライフサイエンス(LS)事業の戦略立案機能を集約するなどで、事業をまたぐ戦略を立てやすくする。この1年間に全社プロジェクトとして新型コロナウイルスに関する技術開発に取り組んだ経緯も踏まえ、同社全体の総合力を発揮しやすい体制づくりをめざす。

 従来は同社の主力事業である血液検査機器などのIVD事業と、がんゲノム医療などLS事業がそれぞれ事業戦略を立てていた。一般に分野別の組織にすると事業の進展が加速するとされる。ただ新型コロナを巡って全社を挙げて取り組んだ結果、既存の経営支援を幅広く活用することでPCR検査、抗原検査、抗体検査、検査サービスと幅広い製品やサービスを開発した。新型コロナ以外でも同社の経営資源を幅広く活用し、施策の実行力を高めることで顧客満足度の向上などをめざす。

 具体的には、いわゆる直接部門を従来は「R&D(研究開発)」「LS」「IVD」「生産・SCM(調達)」の4部門に分けていた。今後は企画立案する「事業戦略」、研究開発などを担当する「R&D・インキュベーション・MR事業」、販売を担当する「国内事業・海外事業」、製品の製造と調達を担当する「生産・SCM」の4部門に改める。さらに、たとえば研究開発の担当部署でも「診断薬エンジニアリング本部」でIVD事業とLS事業双方の診断薬開発を手がけるようにするなど、両事業の垣根をなくす。

 このほか本社機能に「DX戦略推進本部」を新設する。デジタル技術を使って事業モデルを変革するデジタルトランスフォーメーション(DX)を同社グループ全体で統合。新たな製品・サービス開発の加速につなげる。

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