(動画)「穏やかな世の中に」放水で伝える 神戸から全国に、約40隻が初の一斉放水



 全国16都府県・23消防本部の消防艇など40隻が7日午後2時、一斉に放水した。春の火災予防運動の一環として「火災予防」を広く訴えると同時に、医療従事者や「エッセンシャルワーカー」と呼ばれる職種の人など新型コロナウイルス感染症に向き合うすべての人にエールを送る意味を込めた。各地で放水は20分程度続いた。全国の消防艇が時刻を合わせて一斉に放水するのは初めての試みだ。

 神戸市消防局は2020年8月21日〜12月25日の毎週金曜日の午後に、神戸を訪れる人への歓迎と医療従事者への応援を目的に、定期的に放水を実施してきた。多くの反響を得たこともあり、消防艇を持つ全国の消防本部に一斉放水を呼びかけていた。昨年の夏ごろから順次、各地の消防本部と準備を進め、消防記念日である3月7日に一斉放水することを決めた。消防に賛同する港湾関係機関の船艇による放水もあり、参加した船が全国で40隻に膨らんだ。

 神戸港・メリケンパーク沖では午後2時を過ぎると一斉に汽笛を鳴らした後、神戸市消防局の消防艇「たかとり」に加え、海上保安庁の巡視艇「ふどう」、神戸市港湾局の港務艇「竜王」、神戸タグ協会の「ろっこう丸」の4隻が並んで放水した。「たかとり」「ふどう」はブルーのカラー放水も実施した(動画)。密集を回避するため事前に場所は非公表としたが、偶然メリケンパークを訪れていた家族づれなどが観覧に集まり、放水が終わると拍手や歓声が上がっていた。

 機関室で放水に使う海水を青く着色する作業などを担当した水上消防署の毛利夏実さん(23)は、放水終了後に取材に応じて「青い水には『パシフィックブルー』という名前が付いている」と話した。「パシフィックには『平和の』とか『穏やかな』という意味があり、新型コロナの感染が早く収束して穏やかの世の中になるようにとの思いを込めた」という。

 同じく着色の作業を担当した角野羽さん(20)は「一致団結した活動を見てもらって、新型コロナへの不安を少しでも安心に変えることができれば」、船長の操船を補佐した山西裕太さん(27)は「特にいろいろと、がまんを強いられている子どもたちに、がんばってほしいと思いながら任務に当たった」とそれぞれに話していた。
 
 神戸市消防局によると、青色の放水は化粧品などに使う着色料を使っており、環境への影響はないとしている。

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