シスメックス、新型コロナで開発した検査技術など紹介 技術説明会を開催

20180809シスメックス本社

 シスメックスは5日に開いた技術説明会で、この1年間に取り組んだ新型コロナウイルス感染症に関する技術開発や、サービス展開などについて紹介した。あいさつした同社の家次恒会長兼社長は「検査の重要性が改めて指摘され、PCRが『普通名詞』になった」と、新型コロナへの関心の急速な高まりを振り返った。感染拡大は「経済的にも大きなダメージだが、そんな中でシスメックスは新たな形で検査サービスを開発、実用化している」と話していた。新型コロナは全社プロジェクトとして、部門の垣根を越えて取り組んだという。(写真はシスメックス本社が入居するビル=資料)

 新型コロナ関連の取り組みでは、川崎重工業と共同で全自動のPCR検査ロボットシステムを開発。川重が検査サービス、医療機関などへの販売をシスメックスが担当することなどを浅野薫・取締役専務執行役員が紹介した。久保田守・上席執行役員は、変異株も検出できる自社開発のPCR検査試薬を開発中であることを明らかにしたほか、唾液採取棒、小型PCR検査装置、さらに抗体検査、抗原検査、重症化予測などを短期間に幅広く関連する検査を開発したと解説。PCR検査の受託検査体制も整備したと説明した。

 新型コロナの検査需要についてアナリストが質問すると、浅野取締役が「空港で出国の際に陰性証明として検査することが求められるようになる可能性があるなど、需要は継続するとみている」と説明。加えて「変異株には抗原検査よりも遺伝子(PCR)検査の方が早く対応できることもあり、PCR検査の継続的な需要もある」などと説明していた。

 このほか設定された時間になると自動的に起動する、全自動の血液検査機器を開発中であることなども紹介。2021年度内に薬事承認をめざす、血液検査からアルツハイマー型認知症を検知する検査では、高い感度で検知できるとの計測数値が出たことなども示した。技術説明会は昨年開催した前回に続き、テレビ会議システムを通じて開催。アナリストやメディアなど100人超が参加した。

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