川重、バングラデシュ首都鉄道の電車を初出荷 1編成6両を神戸港から
- 2021/03/05
- 01:10
川崎重工業は4日、バングラデシュの首都ダッカで運転する都市高速鉄道(MRT)6号線で使う鉄道車両の出荷を始めたと発表した。納入する24編成144両のうち、初出荷である1編成6両を神戸港から出荷した。ダッカの中心地を南北に結ぶ約20キロメートルの路線で、通勤電車として運転する予定だ。4月にダッカの車両基地に到着し、現地で整備や試運転を済ませたうえで、ダッカ都市交通会社に引き渡す。
6号線はバングラデシュで初のMRTとあって、通勤電車として利便性の高い仕様。1両の長さは19.8メートルで、片側に4カ所のドアを配置した。車内外に監視カメラを装備し、車内の乗客や、プラットフォーム上の乗降客の安全を運転台で確認できるなどワンマン運転に対応する。大容量の空調装置を1両につき2台搭載し、高温多湿の現地環境でも車内で快適にすごせる。軽量で耐久性も高いステンレス製だ。
川重は三菱商事と共同で2017年に、ダッカ都市交通会社から電車24編成144両と、車両基地を総額約400億円で受注。この一環での車両の初出荷になった。同路線は全線高架で16駅を設置する。計画段階から一貫して日本の国際協力機構(JICA)がバングラデシュ政府を支援しており、建設費用も現地政府とJICAが結んだインフラ整備支援に関する円借款契約に基づいて調達した。路線の建設などにも多くの日本企業がかかわっている。
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