神商、DX支援やスタートアップ協業支援も積極化 21年度の事業計画
- 2021/03/04
- 02:13
神戸商工会議所が発表した2021年度の事業計画案では、AI(人工知能)やIoT(センサーや道具をネット接続した常時監視・情報収集)も含めたデジタル技術の導入で事業を効率化するDX(デジタル・トランスフォーメーション)支援のほか、新技術などの社会実装をめざして起業したスタートアップと地元企業との協業支援などを積極化する方針を示した。新型コロナウイルスの感染拡大が打撃になった企業に対して事業継続支援を強力に進めながら、「コロナ後」を意識して事業を拡大・活性化する地元企業をバックアップする。
これまでも神商はIT活用やAI・IoTの導入支援を手掛けてきたが、さらに幅を広げてDXを本格的に支援する。これまでに続いて展示会形式のマッチングイベントを開催するほか、新たにネット上に専用サイトを立ち上げ、事例紹介や情報提供を加速する。サイト上でのマッチングなどにもつなげたい考えだ。
スタートアップとの協業支援は、神商としては初めてのピッチイベント(スタートアップ各社による事業説明会)を11日に開催する。来年度も同様のイベントなどで、スタートアップ各社と地元企業との接点を作る行事を開催。加えて地元スタートアップ間の連携、販路開拓、資金調達、人材確保などスタートアップの支援も総合的に展開する計画だ。
新型コロナを受けた事業継続支援の一環では、特に影響が大きかった飲食店や観光関連企業の業態転換支援に力を入れる。モデル事例の紹介や、個別相談への対応、勉強会や情報交換会なども開催する。事業承継を巡っては、国の「事業引き継ぎ支援センター」「事業承継ネットワーク」の統合に伴い開設する「事業承継・引き継ぎ支援センター」の事業を神商が受託。神商ビル8階にセンターを開設し、M&A仲介や親族内承継なども含めた事業承継に関する相談を一元的に受けられる体制を整備する。
加えて神戸の都市としての魅力づくりも引き続き進める。神戸空港の国際線就航を視野に、新神戸〜三宮〜神戸空港を結ぶ南北アクセスの強化を具体的に検討。「都市開発プラン」を作成し、神戸市や兵庫県への政策提言につなげる。21年度の事業計画案は1日に開いた常議員会で承認した。23日に開く通常議員総会で承認し、正式に事業計画として決定する。
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