川重と三井E&S造船、船舶修繕での提携を解消 和歌山・由良ドック

 川崎重工業と三井E&Sホールディングスの中核事業会社である三井E&S造船は26日、船舶修繕事業での提携を解消すると発表した。和歌山県由良町の修繕拠点を運営する共同出資会社である「MES-KHI由良ドック」の事業を終了。同社に40%出資していた川重の持ち分を三井E&S造船が買い取り、4月1日から同社の完全子会社である新会社「MES由良ドック」が同拠点を運営する。

 川重は神戸工場(神戸市中央区)で建造する液化水素運搬船など、新規性が高い事業に少しでも経営資源を集中する必要があると判断した。同社は船舶修繕事業から事実上撤退しているためMES-KHI由良ドックへの出資は、他の事業との相乗効果が出にくい状況にもなっている。2015年4月から5年間の共同出資契約を結んだが、期限から1年伸びていたこともあり、契約を終わらせることで両社が合意したという。

  MES-KHI由良ドックの最近の売上高は年40億円程度という。川重が保有していたMES-KHI由良ドック株式の、三井E&S造船による買取価格は公表していない。川重からMES-KHI由良ドックに出向していた2人は、4月1日付で川重に戻る予定だ。

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