神戸駅前の広場は設計に着手へ、神鉄道場なども 駅前関係・神戸市予算案より
- 2021/02/25
- 02:19
神戸市の2021年度予算案では、神戸駅の駅前広場再整備について2800万円の予算を計上した。南側にはハーバーランド、北側には湊川神社といった商業施設や観光施設などへの玄関口として魅力を高める。20年度は複数の目的で交通量調査を実施したほか、20年10月には利用者向けのアンケートを実施したところ約2900人から回答を得た。21年度は、これらの調査結果に基づいて広場の設計に着手する。設計に向けた計画がまとまった段階で、意見募集も実施する見通しだ。(図は神戸駅前広場のリニューアルイメージ=神戸市提供)
神戸駅は1日に約7万2500人の乗車人員を数える(19年度平均)。乗車人員は、兵庫県内でみると三ノ宮に次ぐ2位、JR西日本のエリア全域でも8位と上位に顔を出す。多くの神戸市バス路線の起点になっているほか、神戸市営地下鉄海岸線との乗り換え駅でもあるが、駅前広場については相応の役割をはたせていないとの指摘は多かった。調査結果からみて、ロータリーや駐輪場などを再編し、歩行者のための空間を充実させる形でリニューアルする方向で検討している。22年度の着工をめざす。
19年度に人口減少対策の第2弾として打ち出した名谷駅、垂水駅、西神中央駅の周辺で実施する「活性化プラン」では、施設の利用や建設などが具体化する。加えて神戸電鉄の沿線では、かねて計画に上っていた花山駅や大池駅などの改修に加え、民間による開発が進む神鉄道場駅や西鈴蘭台駅の駅前広場なども再整備する。北神急行の市営化によって神戸市営地下鉄の駅にもなった谷上駅では、神戸市営地下鉄の車両を使ったイベント「おもちゃ箱列車」を計画する。
地下鉄海岸線では、今秋にも「初代県庁館」を先行開業する「兵庫県立兵庫津(ひょうごのつ)ミュージアム」に関連し、周辺の美装化などに2000万円を計上。中央卸売市場本場の跡地など未利用ちの検討も引き続き実施する。兵庫津の魅力発信コンテンツ制作(155万円)、海岸線開業20周年事業(550万円)、ストリートピアノを活用したイベント(300万円)などの予算も計上した。
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