アシックス、「足の健康診断」などスタートアップ4社と実証実験へ 協業めざす
- 2021/02/23
- 03:46
アシックスは23日、スタートアップ企業との事業連携をめざす「アシックス・アクセラレーター・プログラム」で、4社と実証実験に取り組むことを決めた。国内販社であるアシックスジャパンの本社(東京都江東区)で同日にデモデイ(最終審査会)を開催。8社がアシックスとの協業内容について提案した。このうち3Dプリンターでインソール(靴の中敷き)をオーダーメードする「ジャパンヘルスケア」(東京都渋谷区)を最優秀賞、ほか3社を優秀賞に選んだ。この4社との協業をめざし、アシックスと各社で実証実験の検討に入る。
ジャパンヘルスケアは、スマートフォンを通じてできる子供向け「足の健康診断」を提案した。医師で同社代表の岡部大地氏(写真右)は「中長期的には世界にとって必要なことが、世界に展開している御社(アシックス)とできるのが本当にうれしく思う」と、最優秀賞を受けた感想を語った。アシックスの広田康人社長(写真左)が、岡部氏に最優秀賞の目録を手渡して記念撮影した。
優秀賞は、より顧客にふさわしいコンテンツを動画技術「ティグ」を活用して提供することを提案した「パロニム」、視覚障害者向けナビゲーションシューズ開発などを提案した「センシングッドラボ」、アシックスの健康経営支援プログラムと連携した診断・運動継続支援のサービスを提案した「バックテック」が、それぞれ獲得した。
アシックスは同社の創業哲学「健全な身体に健全な精神あれかし」を表すスローガン「Sound Mind, Sound Body」をテーマに、協業したいスタートアップを募集。書類選考や面接を通過した8社がデモデイに参加した。審査員はアシックスの常務執行役員である4人、中野北斗氏、松下直樹氏、千田伸二氏、富永満之氏が務めた。デモデイはテレビ会議システムを通じて報道関係者などに公開した。
国内でアクセラレーターを展開するのは今回が2回目。2019年夏の第1回に最優秀賞だったノーニューフォークスタジオ(東京都千代田区)は、足運びの変化をリアルタイムで走る本人に伝える「スマートランニングシューズ」をアシックスと共同開発。試作品を2020年1月に米ラスベガスで開幕した世界最大の家電・ITの見本市「CES2020」に出展した。
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