久元神戸市長「神戸の観光行政は非常に独善的」「自己反省しなければ」

 神戸市の観光行政は非常に独善的で、自己満足にふけっているところがあって、非常に遅れている--。神戸市の久元喜造市長は31日の定例記者会見で、これまでの神戸市の観光に対する取り組みを批判した。久元氏は「最終的には私の責任」としながらも、観光地の年間の観光客入れ込み数や、大型連休の主要施設の入れ込み数といった「どれだけ意味があるのが分からない入れ込み数を示して、増えた増えたと喜んでいるというのは自己満足以外の何者でもありません」と指摘。「こういうことを自己反省しなければならない」と強調した。

 交通機関の訪日外国人観光客向けIC乗車券のデータに基づくと、兵庫県での訪日客の滞在時間は、近畿で最も長い大阪府や2位の京都府には遠くおよばず、滋賀県や和歌山県を下回った。こういった「客観的データに基づいて何をすべきか、立案しないと観光対策にならない」と指摘。「民間の皆さんはものすごく一生懸命やっておられると思うんですけど」と述べて、行政側の不甲斐なさを嘆いた。

 兵庫県との協調について聞かれると、六甲山の活性化を共同で進めたほか、有効活用の支援制度を整備したことを紹介。「しかし、広域的な観光ルートの開発や旅行代理店との連携など、県と一緒にやっていかなければならない分野はまだまだある」「相当気合を入れてやっていかなくては」と話していた。

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