カルナバイオ、がん治療薬の開発で臨床試験 上期に国内で開始

 創薬ベンチャーのカルナバイオサイエンスは22日、新たながん治療薬の開発で2021年上期にも臨床試験(治験)を国内で始めると発表した。同社が作り出した物質「AS-0141」を、がん治療薬の候補として治験を実施。届け出ていた治験計画書について、医薬品医療機器総合機構による調査が終わったという。今後は治験を実施する医療機関などとの交渉や準備に入る。

 カルナバイオサイエンスはAS-0141の開発権・販売権・製造権を昨年6月に再取得した経緯があった。その後はAS-0141の治験を自社で進める計画を表明。今回の治験の開始は計画通りで、費用は21年12月期の業績予想に織り込み済みとしている。

 上期にも始まるのは「第1相」と呼ばれる臨床試験で、安全性などを調べる。有効性などを調べる「第2相」に向けて、投与する量を明らかにする計画だ。多くの患者で検証する「第3相」を終えるまで、臨床試験の期間は3〜7年とされる。さらに1〜2年かけて承認申請と審査があり、許可が出れば医薬品として製造販売できるようになる。

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