神戸製鋼、CO2を2割削減する製鉄法を開発 コークス使用量を削減

20210216神戸鋼加古川高炉

 神戸製鋼所は16日、高炉での二酸化炭素(CO2)の排出量を2013年に比べ約2割削減できる製鉄法を開発したと発表した。鉄の副原料として使用する高価なコークスの使用量を減らすため、CO2抑制のための追加コストが比較的小さくできるのが特徴だ。鉄鉱石とともに子会社で製造する「還元鉄」を押し固めたもの「HBI」を投入する。低CO2鋼材を求める顧客からの要望があれば、1年以内に本格導入が可能という。

 同製鉄法について神戸製鋼は、2020年10月に加古川製鉄所(加古川市)の第3高炉(写真=神戸製鋼提供)で約1カ月間の実証試験を実施した。酸化鉄である鉄鉱石を、コークスなどの炭素と高熱で還元して、鋼材の材料になる「せん鉄」を取り出すのが高炉の役割。鉄鉱石にHBIを約3割混ぜることで、還元剤として使うコークスの量を減らし、発生するCO2を通常の高炉に比べ20%抑えることができた。

 HBIは子会社のミドレックス(米ノースカロライナ州)が生産したものを使用する。ミドレックスは天然ガスを還元剤として利用し、通常の高炉を使った鉄の生産に比べて少ないCO2排出量で、鉄(還元鉄)を生産する技術を持つ。還元鉄を押し固めたHBIをミドレックスが生産する際に排出するCO2を考慮しても、高炉だけで鉄を生産するのに比べてCO2排出量が12%削減できるという。

 今回の方法で生産した鋼材は従来とまったく同じ品質になるが、1キログラムあたり10円程度の高い価格になる見込み。顧客からの要望があれば加古川製鉄所で生産する。同社では引き続き、CO2の発生を抑えるのに必要になる追加コストの引き下げや、HBIの比率を高めることによるCO2排出量のさらなる引き下げなどをめざして、実証試験などを検討する方針としている。

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