上組の4〜12月期、純利益9%減 上期に物流停滞の影響が残る

20210213上組決算

 港湾運送大手の上組が12日に発表した2020年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比9%減の132億円だった。国内外とも物流事業が減収になった影響が出た。足元では回復してきたが、新型コロナウイルスの影響で4〜9月期に需要減を背景としてに動きが悪化したのを挽回しきれなかった。コンテナ不足の影響も一部で出ていたという。

 売上高に相当する営業収益は6%減の1993億円、営業利益は6%減の179億円だった。営業利益を10〜12月期で見ると67億円と前年同期に比べて4%増加した。ただ上期にコンテナ、自動車、工場内物流に加え国際物流事業と、幅広い分野で需要が後退した影響を補えなかった。4〜12月期の分野(セグメント)別売上高は国内物流事業が6%減の1632億円、国際物流事業は4%減の257億円だった。

 21年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は7%減の170億円になる見込み。コンテナ不足の影響は一定程度織り込み済みとしている。同社はミャンマーの主力港であるティラワ地区港でコンテナターミナルの運営に加わっているが、1日に同国で起きたクーデターについて現時点では収益への大きな影響はなさそうとみている。

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