アシックス新中計、23年12月期の営業益250億円目標 ネット通販3倍超に

 アシックスは12日、最終年度である2023年12月期の連結営業利益250億円を目標とすることなどを柱とした、新たな中期経営計画を発表した。同社の主力事業で強みを持つランニングシューズの分野を伸ばすと同時に、アパレルなど低採算事業の収益を立て直す。20年12月期に前期比86%増と、新型コロナの追い風もあって急成長したネット通販(EC)は、19年の3倍超に拡大して売上高に占める比率を高める。

 2016〜20年を期間とした前回の中期計画は当初、売上高7500億円を目標に掲げ、これを18年2月に5000億円へと下方修正した経緯があった。記者会見した広田康人社長は「高い目標を掲げた結果、長期の投資が負担になり、足元の事業の収益改善につながらなかった」と振り返った。コロナ禍で加速した健康意識の高まりやデジタルの定着、地球環境への意識の高まりに対応すると同時に、収益性の追求が今回の中期計画のテーマという。

 具体的には高機能ランニングシューズに経営資源を集中。トップの地位奪回に向けて利益を伴う成長をめざす。同時にオニツカタイガーを高収益事業として拡大する。一方、各種競技用シューズやスポーツ用品は、カテゴリーをしぼり込んで収益性を改善。スニーカーはブランドイメージの確立をめざす。利益が出ていないアパレルは、ランニングとトレーニングに集中することで採算性を引き上げる。

 さらにランニングアプリや、マラソン大会の申し込みアプリに加え、スマートウオッチを使ったコーチングサービスなど引き続き展開。デジタル分野のサービスと、ネット通販サイトを中心とした複数の販売経路を設定することで、高い利便性を提供できるとみる。広田社長は記者会見で、「詳しい計画はまだ」としながらも「直営店はイーコマース(ネット通販)の進展で、縮小させていく」とも話し、店舗数は減少するとの見通しを示していた。

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