アシックスの今期、最終黒字20〜35億円に 社長「今期予想5月に見直す」

20210212アシックス決算

 アシックスは12日、2021年12月期の連結最終損益が20〜35億円の黒字(前期は161億円の赤字)になりそうだと発表した。2期ぶりに最終黒字を確保する。新型コロナウイルス感染拡大の影響が大きかったことから、今期は販売数量の回復による増収効果で増益になる見通し。ただ日本では東京五輪・パラリンピックに対する新型コロナの影響が読みづらく、幅のある予想になったという。

 売上高は前期比で13〜17%増の3700億〜3850億円、営業損益は70〜100億円の黒字(前期は39億円の赤字)を見込む。ランニング人気を追い風に、日本と北米を中心に世界で販売が伸びる。東京五輪・パラリンピックに向けた費用負担が前期より軽くなるのも下支え。経済活動の再開に伴う販管費の増加などを織り込んでも、営業黒字を計上できる見通しとした。

 テレビ会議システムを通じて記者会見した広田康人社長は、今期予想は東京五輪・パラリンピックについて「さまざまなシミュレーションを行った結果」と説明する。ただ五輪・パラリンピック開催の可否、もしくは開催した場合に観客はどうするのかなどは「5月ごろにはある程度の見通しが立つことを想定している」ことから「5月の第1四半期決算発表の際には、業績予想の見直しを行う予定」とも述べた。

 あわせて発表した20年12月期の連結決算を発表。売上高は前の期に比べ13%減の3287億円だった。同社は1日に前期の業績予想修正を発表していた。

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