腹巻ノーリツ社長「資本効率も意識した経営を進める」 新中期計画を発表
- 2021/02/12
- 20:30
ノーリツは12日、最終年度である2023年12月期の収益目標を連結売上高1920億円、連結営業利益80億円に引き上げることなどを柱した新中期経営計画「Vプラン23」を発表した。新型コロナウイルスの強い逆風を受けた前期でも営業増益を確保するなど、収益力は改善。そのうえで同日の記者会見で腹巻知社長(写真)は「資本効率も意識した経営を進める」と強調した。経営目標には収益と同時に、自己資本利益率(ROE)5%以上との目標も設定した。
具体的には国内事業では高収益体質にさらに磨きをかける。高付加価値商品の販売拡大、買い替え向けの住宅向け製品の開発、新型コロナで落ち込んだ業務用分野のテコ入れ、原価改善の4つをめざす。市場が縮小する中でも着実に利益を確保する。一方で市場拡大を見込む海外は、採算改善に向けて中国での構造改革を進める。北米では現地法人3社を活用して温水事業を拡大、オーストラリアでは業務用を拡大する。さらに東南アジアへの新規参入も目指したい考えだ。
今回の中期計画の期間内には足元の事業強化に加え、買い替えの際に「次も選ばれる」ための仕組みを創出する必要があるという。そのために新技術・ビジネスモデル・新事業の創出に加え、環境への貢献や品質の向上なども進める。23年までの中計期間中と、その先をにらんだ「両利きの経営」だと、腹巻社長は話していた。
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