ノザワの今期、純利益17%増に上方修正 「アスロック」販売が想定上回る
- 2021/02/12
- 12:22

建設資材を製造するノザワは12日、2021年3月期の連結純利益が前期比17%増の10億円になりそうだと発表した。従来予想の8億7000万円から上方修正し、増益幅が拡大する。前期に発生した火災関連の費用がなくなり、すでに従来でも増益を見込んでいた。加えて20年10〜12月期に主力の押出成形セメント板「アスロック」の販売が想定を上回った。純利益の上方修正は今期2度目。
売上高は前期比微減の224億円、営業利益は51%増の18億円を見込む。従来予想は217億円、14億円だった。従来予想では新型コロナウイルス感染拡大の影響が20年10月以降に徐々に表れるといった見通しだったが、10〜12月も引き続き影響は軽微。21年1〜3月も従来想定ほどの影響はなさそうとみて、業績予想を引き上げた。出張旅費などの抑制で販管費も前期を下回って推移しているのも寄与する。
年間配当は前期比5円減の20円(中間なし)にする予定は据え置いた。
同時に発表した20年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比24%増の7億4000万円だった。アスロックの売上高は97億800万円と4%増加した。前期に特別損失として計上した火災関連損失もなくなった。売上高は1%増の166億円、営業利益は62%増の14億円だった。
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