神戸製鋼の抗菌めっき「ケニファイン」、新型コロナの感染力低下に効果

 神戸製鋼は、同社の開発した高機能抗菌めっき技術「(KENEFINE)ケニファイン」に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染力を低下させる効果があることを確認したと発表した。ケニファイン処理を実施したステンレス鋼は、未処理のステンレス鋼と比べて96時間後の感染性を持つウイルス量(ウイルス力価)を1000分の1程度にまで低下させる。

 試験前にサンプルを殺菌消毒した後、ウイルス液に一定の時間ひたした後でウイルス力価を測定。サンプル材として、ケニファインの加工済みステンレス鋼と、加工をしていない比較用のステンレス鋼を使用。3回の実験で評価した。試験の条件として摂氏26度を保持した。ウイルス液の量を増やし、従来の抗菌・抗ウイルス試験に比べて厳しい条件でも効果が出たという。

 ケニファインはニッケル合金めっき技術で、1996年に流行した病原性大腸菌「O-157」による食中毒事件をきっけかに開発した。一般的な抗菌材に比べて10倍以上の高い抗菌性があり、防かび性、ぬめりも抑制する。抗ウイルス性もあり、2003年に感染が拡大したSARS(サーズ=重症急性呼吸器症候群)と同族のコロナウイルスにも抑制効果を確認していた。

 同めっき技術は、すでに多くの用途で製品化されている。神戸製鋼によると、流し台三角コーナー、ゴミポケット、ドアハンドル、手すり、空気清浄機・エアコン、爪切り、耳かき、柔道用のたたみなど、幅広い分野で使われているという。

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