バンドー、今期純利益3.4倍に上方修正 自動車向けが従来想定以上の回復

20210210バンドー決算修正

 伝動ベルト大手のバンドー化学は10日、2021年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比3.4倍の30億円になりそうだと発表した。従来予想の15億円から倍増し、増益幅が拡大する。前期に計上した子会社の減損損失がなくなることから、今期は増益を見込んでいた。さらに中国を中心とした自動車生産の回復が足元で想定を上回り、主力である自動車向けの販売数量が従来想定を上回る見通しになったのを織り込んだ。

 売上高に相当する売上収益は11%減の800億円、営業利益は2.2倍の45億円を見込む。従来予想は750億円、25億円だった。売上収益は前期を下回る見通しだが、8月に通期予想を示して以来、上方修正は今回で2度目になる。減収幅の縮小に加え、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてテレビ会議などの使用が増え、出張旅費など販売関連費用が減少したのも利益を押し上げる要因になったという。

 これまで「未定」としていた期末配当金は、前年同期並みの16円を計画した。年間配当金は前期比10円減の22円(うち中間6円)になる。

 同時に発表した20年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比21%減の25億円だった。営業利益は18%減の34億円。営業利益を10〜12月で見ると20億円と、前年同期に比べ33%増えた。自動車向けの回復が寄与した。ただ、4〜6月期を中心とした世界的な需要低迷を補いきれず、売上収益は15%減の586億円だった。

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