理研、スパコン「富岳」を3月9日に全面稼働 21年度予定から前倒し

20200723富岳

 理化学研究所は9日、神戸市中央区の計算科学研究センターに設置したスーパーコンピューター「富岳」(写真=資料)を3月9日から全面稼働すると発表した。4月から始まる2021年度中に稼働する計画だったが、前倒ししてより多くの成果を出せるようにする。「富岳」はすでに部分的に稼働しており、新型コロナウイルスの感染対策を目的とした飛沫のシミュレーションなどで成果を挙げている。

 19年8月まで同じ計算科学研究センターで稼働していた、スーパーコンピューター「京」の後継機として理研と富士通が共同開発。「京」の撤去後に、同じ計算機室で19年12月に組み立てを開始。約16万個のCPU(中央演算装置)を使った機器の設置を20年5月に終えていた。コンピューターの性能のランキングで相次いでトップを獲得したほか、「京」に比べて100倍の性能を発揮するのに消費電力は約3倍程度に抑えられる高い省エネ性能を持つ。

 3月9日以降は幅広い研究研究機関や、民間企業などが本格的に利用を開始する。スーパーコンピューターの利用を促進する高度情報科学技術研究機構(茨城県那珂郡東海村)が「富岳」について、2021年度の一般利用、産業利用を公募したところ、81件の応募があった。現在は同機構が採択する課題を選定中だ。加えて今後、有償利用も含めた利用課題の随時募集も計画しているという。

 「富岳」を巡っては神戸新交通が今年6月に、ポートライナーの駅名「京コンピュータ前(神戸どうぶつ王国)」を「計算科学センター(神戸どうぶつ王国・『富岳』前)」に変更することが決まっている。

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