川西倉の4〜12月期、純利益71%増 コンテナ不足が逆風も受取補償金が寄与

20210209川西倉決算

 川西倉庫が8日に発表した2021年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比71%増の5億3800万円だった。4〜6月期に特別利益として、約7億円の受取補償金を計上したのが寄与する。営業所閉鎖損失やシステム開発中止に伴う特別損失などの計上を補う。同社は再開発を予定する新港突堤西地区(神戸市中央区)で、神戸支店第3突堤営業所の建物を神戸市に譲渡した。

 売上高は7%減の169億円、営業利益は30%減の3億4500万円になった。20年4〜6月期を中心にに、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて荷動きが低迷した影響を受けた。下期に入ってアジアでのコンテナ不足の影響も受け、輸入貨物が減少したのも逆風になった。ただ、荷動きは徐々に回復しており、20年10〜12月期の営業利益は1億4400万円と、前年同期に比べ10%増えた。

 21年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は前期比2.3倍の5億7000万円になる見通し。営業利益は8%減の5億円になる見込みで、20年12月までの進捗率は69%だった。

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