ぎょうざ専門店「ひょうたん」元町店が営業再開 22日に三宮店も再オープン

20210208のれんがけ 

 昨年6月にいったん閉店した神戸のぎょうざ専門店「ひょうたん」元町店(神戸市中央区)が8日、営業を再開した。8カ月ぶりに赤いのれんがかかり、創業者の孫で店長の長塚仁孝さんが店頭で「オープンします」と声をかけると、久しぶりの味を目当てに来店客が早速のれんをくぐっていた。22日には三宮店(同)もオープンする。昨年6月に閉店した際にはSNS(交流サイト)などでも閉店を惜しむ声が相次いだ神戸の味が復活をはたす。(1枚目の写真はのれんをかける長塚さん)

 飲食店経営のZIPANGU(大阪市北区)が経営を引き受け、店舗やぎょうざ工場はできる限り従来通りの運営ができるようにすることで関係者が一致。営業の再開につながった。以前は三宮店で店長だった長塚さんが2店舗と工場を切り盛りする。事前に神戸経済ニュースなどの取材に応じた長塚さん(2枚目の写真)は、「ぎょうざの皮や中身のレシピは引き継いだが、以前は製造工程にあまり関わっていなかったため、味の再現には苦労した」と話していた。

20210208長塚仁孝さん

 再開に関連する資金はクラウドファンディングは専門サイト「キャンプファイヤー」を通じた調達も実施。ぎょうざを作る工場の設備を入れ替えたほか、調理器具も新調して店舗の臨んだ。目標金額は300万円だが、目標に到達したかに関わらず最終日の3月末までに集まった金額を調達する。返礼品は寄付額によって異なるが、店舗内へのネームプレート掲示と、ぎょうざ引き換え券など。

 「ひょうたん」は1957年に神戸・元町で創業。もっちりとした厚めの皮であんを包むのが特徴だ。八丁味噌をベースにしたぎょうざのタレ、みそダレに付けて食べる神戸風のぎょうざを代表する店として知られる。再開後のメニューも、創業以来のレシピそのままの「ぎょうざ」のみ。ごはんすら置かないスタイルもそのまま。目標は何かと問われると「とにかく、がんばるしかない」と長塚さんは話していた。

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