井戸兵庫知事、3府県一体の対応を強調 緊急事態宣言の継続で

20210202井戸兵庫知事

 兵庫県の井戸敏三知事(写真)は2日夕方、政府が兵庫県を対象とした新型コロナウイルスの緊急事態宣言が3月7日まで継続するのを受けて記者団の取材に応じ、大阪府、京都府と一体的に対応していく姿勢を改めて強調した。3府県の間で感染者数の動向や水準は異なるが、「同一の交流圏なので、統一的な対応をしたい」という。前日も3府県の知事でテレビ会議を開いたうえで、緊急事態宣言の継続を望むとの方向性を国に伝えていた。引き続き井戸知事も、大阪府の吉村洋文知事、京都府の西脇隆俊知事と緊密に連絡をとる意向だ。

 兵庫県内では新型コロナ専用病床の使用率は72%と依然として高く、入院調整中の自宅待機者も約600人と高水準だ。このため「医療がまだ安心できる状況には回復していない」として、緊急事態宣言の継続によって、外出自粛や飲食店の営業時間短縮などの要請も続くことに理解を求めた。

 一方で、兵庫県内には感染者数が少ない地域もあり、但馬地域や淡路島では井戸氏が緊急事態宣言を解除するめどとしている人口10万人あたりの患者数が10人を下回る。そうした地域で先行して時短要請を取り下げるかについては、「淡路を先行して解除した場合に淡路に押しかける人が増えると、よく指摘されており、そうした人の流れをよく見定めて総合判断する必要がある」との見方を示した。「弾力的な運用はありうる」としながらも、現時点での部分的な解除については否定的な見方を示した。

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