地下鉄新長田駅、木々が揺らぐ光「B案」に決定 幅広い年代が支持・23年度完成

20210129新長田B案

 神戸市は29日、地下鉄西神・山手線の新長田駅で実施する大規模リニューアルで、新たなデザインはを「B案」(図=神戸市の発表資料より)に決めたと発表した。風に揺れる木々のゆらぎや光を抽象化した未来的な空間をイメージした。昨年12月11日から1月18日まで実施したネット投票で最も多くの表を集め、幅広い年齢層から支持を受けた。今後は決定したデザインをもとに詳細を設計し、2023年度中の完成をめざす。

 投票は専用サイトで実施し、3案の中から1つを選ぶ方式にした。投票総数は3413票。このうちB案が1474票(43%)を獲得した。2位は木目とレンガタイルを基調としたA案で1148票(34%)、3位は復興から発展する街を表現したC案で791票(23%)だった。投票を0〜9歳、10〜19歳、など10歳きざみに分類すると、すべての年代でB案がトップだった。投票総数のうち80%が神戸市の住民だったが、兵庫県外からの投票も10%あった。

 自由記述欄には647件と多くの書き込みがあったという。神戸市によると、B案を選んだ理由について「木漏れ日のような照明の使い方が素敵」「これなら新長田周辺に若者も住み続けたいと思うはず」といった書き込みがあった。一方で「神戸で最初の地下鉄の駅でもあるので、当時の記録として少しでも残すことができれば」との声も出ていたという。詳細設計は9月末までに実施し、10月以降に工事に入る計画だ。

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