神戸電鉄の4〜12月期、純利益71%減 新型コロナで輸送人員減

20210128神戸電鉄決算

 神戸電鉄が28日に発表した2020年4〜12月期決算は、純利益が前年同期比71%減の4億3900万円だった。新型コロナウイルスの緊急事態宣言が前回発令された20年4~5月を中心に、外出自粛や臨時休校などで輸送人員が減少した影響を受けた。20年10〜12月は春先に比べると乗客数は回復基調。企画乗車券による需要創出なども実施したが、補えなかった。

 売上高は前年同期比12%減の153億円、営業利益は61%減の8億7700万円だった。この間の輸送人員は21%減の3万5500人、旅客収入は25%減の53億円になった。飲食業は持ち帰り需要が増加するなどで堅調に推移し、営業利益は2.5倍の6700万円を計上。一方で売上高が低迷していたセブン-イレブン神鉄湊川駅店(神戸市兵庫区)は20年12月で閉店した。

 谷上駅で接続する北神急行が市営化で運賃が下がり、従来は新開地方面の電車を利用していた鈴蘭台〜谷上からの乗客が、北神急行に移動経路を切り替える動きが出ているという。ただ「新型コロナの影響もあり、収益への影響を現時点で見極めるのは難しい」(広報担当者)という。

 21年3月期の連結業績予想は据え置いた。最終損益は9700万円の赤字(前期は10億円の黒字)になる見通しだ。同社は例年1〜3月期に完成する工事が多いほか、電車の修繕を実施することなどから、1〜3月期の費用計上が膨らみやすい傾向があるという。

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