六甲バタの前期、税引き益3%減に上方修正 円高で原材料安

20210128六甲バタ修正

 六甲バターは27日、2020年12月期の単独税引き利益が前の期比3%減のの9億5000万円になったようだと発表した。従来予想の6億8000万円から上方修正し、減益幅が縮小する。外国為替市場で円相場が想定よりも円高で推移したことから、原料チーズの輸入価格が想定を下回った。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、新たに導入すた生産設備の稼働が遅れ、減価償却費や修繕費も想定より少なかった。

 売上高は2%増の549億円、営業利益は15%減の19億円になった。従来予想は555億円、営業利益は14億円だった。巣ごもり需要の増加が家庭用チーズ製品の追い風になり、業務用チーズ製品やナッツ製品の販売減を補った。出張の自粛や海外渡航の禁止などを受けて、旅費が減少したのも利益に寄与したという。

 六甲バターは2月5日に2020年12月決算を発表する予定だ。

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