シスメックス、尿定性検査で小型の分析装置 栄研化との提携で、海外向け
- 2017/05/24
- 22:26
シスメックスは尿定性検査の分野で新製品「半自動尿化学分析装置 UC-1000」(写真=シスメックスの発表資料より)を海外向けに発売すると発表した。尿定性検査で強みを持つ栄研化学との業務提携に基づいて開発。紙のA4版ほどの大きさで検査機器としては小型だが、2016年に発売した上位機種と同様の検出性能を備える。日本以外の各国で許認可を取得後に順次販売する計画だ。
尿検査は通常、試験紙を使って問題の有無を見極める定性検査と、定性検査で陽性になった尿を遠心分離機にかけて沈殿物を詳しく調べる沈渣(ちんさ)検査の2段階で実施する。シスメックスは定性検査に強みを持つ栄研化との提携で昨年1月、上位機種の「UC-3500」を海外発売していた。今回開発した小型機は、中小規模の施設向けや既に「UC-3500」を導入した施設のバックアップ向けなどとして販売する。
1時間に480回の試験と高速で処理できるのが特徴だ。尿の中に含まれる「クレアチニン」「アルブミン」の測定が可能で、早期の腎疾患発見を支援する。本体重量は約3キログラム。同時に検査紙、検査試薬も発売する。世界市場で高いシェアを目指すとしているが、販売目標などは明らかにしていない。
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