起業は意外に地縁が生きる? 神戸市とK.S.ロジャース「地方発起業」でイベント

20210121地方発起業

 同じ出身地の先輩起業家は意外に親身に接してくれるーー。神戸市と、同市を拠点にITコンサルなどを手がけるK.S.ロジャース(神戸市長田区)が21日にテレビ会議システムを使って開催した、地方発の起業について考えるイベント「KOBE INNOVATION ECOSYSTEM(神戸イノベーションエコシステム)」では、どうすれば首都圏以外に起業家を誘致できるか、地方での起業は東京に比べて不利なのか、といった議論が活発だった。その中で討論の参加者が一致したのは、地方でも東京でも人間関係は大切だということ。資金調達に地縁が生かせることもあるという。

 イベントでは神戸市で民間企業との連携などを担当する森浩三・企画調整局情報化戦略部長、ベンチャーキャピタルであるBonds Investment Group(BIG、東京都渋谷区)パートナーの細野尚孝氏、BIGの投資先で多言語化を支援する「Wovn Technologies」の上森久之副社長、同じく官民連携プラットフォーム「Wise Vine」の吉本翔生社長(写真中央)が討論に参加。「先輩起業家は新たな起業家の背中を押す文化がある」「東京で上場した会社の創業者は地方出身のことも多い」といった指摘が出ていた。

 吉本氏はベンチャーキャピタルなどに自社への投資を呼びかける際、「自分で持ち込むのと、誰かの紹介がある場合とでは(投資家の反応が)まったく違う」という。投資する側の細野氏も、投資を実行した会社との出会いは多くが、別の起業家らによる紹介だと明かす。そうした人間関係を築くためのきっかけとして、先輩起業家と出身地が同じというのは有力な手がかりになるという。実は積極的に出身地と関わりたいと考える経営者も多く、「地縁は意外に大事」(吉本氏)。

 上森氏は、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに「東京にいても、いなくても、(テレビ会議システムの)ズームを使うようになったのが、さらに地方に追い風になっている」とみている。本社を東京から地方に移転する動きも出始めるなか、細野氏は「受け皿としての地方がスタートアップ(起業家)に対して、どういった支援策や優遇策を設けるかは課題だろう」と指摘する。東京からの移転先として「より魅力的な地方都市に人も企業も集まっていく」との展望を話していた。

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