MORESCOの3〜11月期、純利益50%減 上期の損失が響く・自社株買い25万株

20210113MORESCO決算

 MORESCOが13日に発表した2020年3〜11月期の連結決算は、純利益が前年同期比50%減の3億300万円だった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて自動車の需要が急減したことなどを背景に、ダイカスト用油剤など特殊潤滑油の販売が3〜8月期に大幅に減少したのが響いた。足元では国内外での自動車生産の回復を受けて収益も回復基調にあるが、上期の悪化を補いきれなかった。

 売上高は12%減の179億円、営業利益は41%減の10億円になった。20年9〜11月の3カ月でみると営業利益は5億4100万円と、前年同期を25%上回った。ハードディスクはデータセンター用の需要が伸びているが、顧客が生産調整を実施したことでハードディスク表面潤滑油、高温用潤滑油はともに減収だった。出荷先の地域別ではダイカスト用油剤などの需要が増えた中国では、利益が前年同期を上回った。

 21年2月期の連結業績予想は据え置き。純利益は前期比61%減の3億円になる見通しだ。同時にMORESCOは、自社保有分を除く発行済み株式の2.6%である25万株の自社株を、14日朝の立会外市場で買い付ける自社株買いを実施すると発表した。

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