日銀神戸支店、新型コロナ再拡大で景気判断下げ 「持ち直しのペース鈍化」

 日銀神戸支店が8日発表した管内金融経済概況では、兵庫県の経済情勢について「厳しい状態にあり、足もとでは持ち直しのペースが鈍化している」との見方を示した。前月まで2カ月続いた「厳しい状態にあるが、徐々に持ち直している」から見方を変え、2020年7月以来6カ月ぶりに景気判断を下方修正した。新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて、昨年半ばから続いた個人消費の持ち直しが一服しつつあることなどを反映した。

 記者会見した日銀神戸支店の長江敬支店長は、感染再拡大を受けて「スーパーや家電販売などは堅調に推移し、自動車関連は持ち直しが続いている」とする一方で、飲食・観光関連など対面型のサービス業や百貨店などでは「これまで縮小傾向にあった(売上高の前年同月比でみた)マイナス幅が、再び拡大する動きになっている」と説明。これらが景気判断の引き下げにつながった。ただ輸出や生産は持ち直しの動きが続いおり、景気を下支えしている。

 11月末時点の貸出金残高は前年同期比6.4%増の17兆4854億円と、引き続き高い水準の伸びだった。新型コロナ関連融資の残高が増加したのが主因だ。貸し出しが伸びているほか、倒産件数も目立った増加が見られない。このため長江支店長は「県内企業の資金繰りは、全体として引き続き維持されている」と判断している。資金繰りに余裕のある企業では、手元資金を返済に充てる動きも出ているという。

 もっとも先行きについては「感染症対策の影響で、持ち直しの動きが一段と緩やかにならざるを得ない」と指摘。対面型のサービス業などを中心に「厳しい状態が続く」との見方を示した。新型コロナの感染が再び拡大することで、「売り上げの減少や、資金繰りのひっ迫などで、経営に行き詰る企業が急増しないか、雇用環境が悪化しないかなどを注意深くみていきたい」と話していた。

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