ドーンの6〜11月期、純利益8%増 「NET119緊急通報」がけん引
- 2021/01/07
- 20:07

地理情報システム(GIS)を使ったソフト開発のドーンが7日に発表した2020年6〜11月期の単独決算は、税引き利益が前年同期比8%増の8400万円だった。上期の利益としては過去最高。国内の消防本部などに展開している「NET119緊急通報システム」などクラウドサービスで契約件数が増加。利用料収入が収益を押し上げた。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、営業活動を縮小したGISのライセンス収入の減少を補った。
売上高は3%増の4億4900万円、営業利益は12%増の1億1900万円と、いずれも上期として過去最高を更新した。好採算のクラウドサービスが伸びたことで、売上高総利益率(粗利益率)は70.1%と、前年同期の65.7%から4.4ポイント改善した。ただ、受託開発の納期が12月以降に集中している。このほか同社のサービスは官公庁向けの需要が多いことから、収益が3月に集中しやすい傾向がある。
21年5月期の単独業績予想は据え置いた。税引き利益は前期比13%増の2億2600万円を見込む。神戸市と小野市で本格運用が始まった「Live119」など映像通報システムは、22年5月期から本格的な収益寄与が始まる見込みという。
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