家次神商会頭、香港の金融センター代替「神戸は適している」 テレビ番組で

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 神戸商工会議所の家次恒会頭(シスメックス会長兼社長、写真=資料)は、兵庫県域の地上波テレビ放送局であるサンテレビジョンで1日に放送した番組「新春座談会」で、アジアを代表する国際金融センターである香港の政情不安を受け、代替機能を日本に誘致する動きについて「神戸は適している」との見方を述べた。神戸にとっては新たな産業になる「金融センター」の誘致に前向きな姿勢を示した形だ。詳しい理由は述べなかったが、「香港のように山があって海があって、そんなに大きな街でないといったところも、いいのかなと思う」と話した。

 大阪・神戸を国際金融都市にする構想については、SBIホールディングスの北尾吉孝社長が日本経済新聞のインタビューを受けて20年9月に披露。22年にデジタル証券の取引所を大阪府に開設する計画について、大阪府の吉村洋文知事と連絡を取り合ったことなども伝わっている。一方で、兵庫県の井戸敏三知事は9月29日の県議会本会議で、神戸の現状からみて「一足飛びの国際金融都市を実現するのは難しい」との認識を示した。ただ多様な外国人が暮らす素地があることから「ポテンシャル(可能性)を持つことは間違いない」との見方も述べた。

 このほか神戸空港では2025年の国際博覧会(大阪・国際万博)に向けて国際定期便の就航を検討していることについて、「国際都市神戸を、どうよみがえらせるか、そういう意味でのチャンスが来ているのかなと思っている」と話していた。

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