ケンミン食品、タイで第3工場が稼働 需要増の「焼ビーフン」生産専用
- 2020/12/30
- 00:36
ケンミン食品(神戸市中央区)は、タイ中部チョンブリ県で第3工場が15日に稼働したと発表した。既存の第1・第2工場に隣接し、同社の主力製品である「ケンミン焼ビーフン」の専用工場として建設。生産能力は2030年の目標に掲げる年間1560トン(2400万食)とした。現在の主力工場で、焼ビーフン以外の製品も生産している第2工場から、焼ビーフンの生産を順次移管する。初期投資額は3億4000万バーツ(約10億円)。
小麦粉を使わないグルテンフリー食品への世界的な関心の高まりなどを追い風に、需要が増加。ケンミン食品は20年から焼ビーフンの海外展開を本格化。米国とドバイへの輸出を始めた。国内でも新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、手軽に家庭で調理できる味付めんとして、焼ビーフンの需要が高まった。新工場の稼働で、さらなる需要増に対応できるようになった。21年2月には工場の外装(図=ケンミン食品提供)も完成する予定だ。
味付ビーフンの製造ラインを世界で初めて自動化したのが特徴だ。現地機械メーカーと製造ラインを共同開発した。「軽量」「成型」「乾燥」「箱詰め」の工程がすべて自動化。以前に比べて約30人分の人手を削減できた。第3工場の従業員数は40人にとどまる。一方で、ケンミン焼ビーフン以外の製品も同時に製造してきた第1・第2工場の従業員数は約500人と比べ、大幅に少ない人数で運営する。第3工場内には製造ラインを増設できる余地もあるという。
同社としては初めて、工場に見学施設を併設した。見学施設は4月に完成する予定で、見学施設の運用方針は4月までに決める。敷地面積は1万5542平方メートル、のべ床面積は8542平方メートル。
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