石光商事、初の自社ネット通販サイトを開設へ 第1弾商品はバリスタ監修
- 2020/12/28
- 01:25
東証ジャスダックに上場する石光商事は2021年1月下旬に、自社ネット通販サイトを開設することを明らかにした。これまで楽天など商店街型のネット通販サイトに出店したことはあったが、自社でネット通販サイトを立ち上げるのは初めて。新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、個人のネット通販サイトの利用が一段と進む中で、同社も新たな販路を開拓する。開設とともに発売する第1弾の商品は、コーヒーの競技会で国内トップになった経験もある著名バリスタの岡田章宏氏が監修。当初は同商品を含む20品程度の販売からスタートする計画だ。
石光商事は食品の輸出入を手がける専門商社で、コーヒー豆や紅茶の茶葉、冷凍食品などの卸売りに強みがある。コーヒーは自社グループの焙煎(ばいせん)工場もあるが、販売先ブランドによる生産(OEM)が大半を占める。ただネットを通じて好みのコーヒー豆を取り寄せ、自宅でコーヒーを楽しむ個人が増えてきたことに対応。自社通販サイトの開設に踏み切る。新たに開設するネット通販サイトで販売する商品では、コーヒーを前面に打ち出す見通しだ。メーカーとしての石光商事のブランドも浸透させる。
サイト開設と同時に発売する第1弾は粉末状のレギュラーコーヒー「KYOTO 粋iki BLEND」(きょうと・いき・ブレンド、写真=石光商事提供)。監修した岡田章宏氏は08〜09年のジャパンバリスタチャンピオン。石光商事が製品開発にバリスタ個人と連携するのも初めてだ。ブラジル産、コロンビア産、インドネシア産のコーヒー豆をブレンド。懐かしい純喫茶で愛されていた「ブレンドコーヒー」を再現した、スモーキーな香りとビターチョコのような苦味とコクが特徴だ。内容量は300グラムで価格は税別700円。
加えてネット通販サイトでは、同社と近畿大学が共同で開発し、1月に発売した「Global Goals Coffee」(グローバル・ゴールズ・コーヒー)も販売する予定だ。コーヒー抽出後の「豆かす」から製造したバイオ燃料で焙煎した循環型のコーヒーとして話題になった。SDGs(持続開発目標)の観点からも「エネルギー」「成長・雇用」「気候変動」などの課題に対応する商品の販売で、同社のブランド価値向上などにもつなげる。
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