大阪府の営業時短拡大、兵庫県に「影響なし」 県内飲食店に要請なし継続

20201224井戸兵庫知事

 兵庫県の井戸敏三知事(写真=兵庫県が配信した動画より)は24日、同日午後に開いた新型コロナウイルス感染症対策本部会議の終了後に記者会見し、大阪府が飲食店に営業時間短縮を要請する地域を拡大したことによる兵庫県への影響は「データで見る限りは考えられない」と発表した。兵庫県が調査した結果を受けて、井戸知事は改めて「地域的なクラスター(感染者集団)が生じていない」と指摘。このため兵庫県では「飲食店等の営業時間の制限は見合わせている」と説明した。

 大阪府が酒類を提供する飲食店に時短要請する地域を、大阪市北区・中央区から同市全域に拡大した16日以降、兵庫県は神戸市2店舗、尼崎市2店舗、西宮市3店舗の酒類を提供する飲食店7店舗に利用客数の調査を依頼。9〜15日までの7日間と、16〜22日までの7日間を比較して6店舗の利用客数が減少した。西宮市の1店舗も増加は1人にとどまった。兵庫県の飲食業生活衛生同業組合への聞き取り調査も、神戸地区、阪神地区で客数が増えたとの回答がなかった。

 神戸市が調べた三宮エリアの歩行者数は、神戸市中央区にある「神戸マルイ前」「阪急三宮駅西口」「元町駅南」の歩行者数はいずれえも16日以降に減少。兵庫県が鉄道会社に聞いたところ「梅田」「尼崎」「三宮」のいずれも時短要請の前後、時短要請の地域拡大の前後ともに乗降客数に大きな変化はなかったという。

 このほか24日の新型コロナ対策本部では、年末年始の医療体制を確認。さらに東京や大阪といった感染拡大地域からの帰省をできるだけ控えるなど、感染を防ぐための行動をより強力に呼びかけることなどを決めた。

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