尾山氏「欧米だけがクリエイター育つ場所でない」 岡崎氏「ここだけにしかないものを」

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 神戸で活動するデザイナーや建築家などのクリエイターと、企業との出会いの場を作る神戸市の事業「CROSS(クロス)」では、2020年第4回の行事としてアシックスの尾山基会長CEO(写真中)と、ベビー・子供用品を製造販売するファミリア(神戸市中央区)の岡崎忠彦社長(写真左)が16日に対談した。尾山氏は、神戸にはクリエイターが必要だと強調したうえで「フランスのパリや、米国で美術館が有名なボストンや西海岸といった場所だけが、クリエイターの育つ場所ではない」と指摘。改めて企業や商工会議所などの機関による育成の重要性を強調した。

 一方、ファミリアの岡崎氏は、「エッジ(最先端)の仕事をする人はすごく頭を使っていると思うと、何でもある時代だからこそ、ここだけにしかないものを作る必要がある」と指摘。そのうえでアートに関する教育については「子供のころから塾に通うのではなく、本物に触れることが重要で、カルチャーを理解する力を付けることが大切だ」と語った。

 アシックスとファミリアは、尾山氏も社長だった2013年に発売した「ファミリアチェックの子供靴」から協業を開始。協業のきっかけは尾山氏と岡崎氏が会合で意気投合したことだという。岡崎氏は尾山氏を「アニキ」と呼ぶ間柄。アシックスが子供向けシューズの拡充を目指していたこともあり、トップ同士で協業の流れができた。その後も両者の連携が続き、20年9月には初の子供向けフォーマルシューズを発売。靴の中敷きなどに「designed in KOBE」とプリントした。

 会場は神戸デザインクリエイティブセンター(KIITO)で開催し、企画制作はデザインやイベントの企画運営を手がけるDOR(神戸市長田区)が担当。聞き手はKIITOを拠点に、日本の地方をテーマにする編集プロダクション「Re:S(リス)」の編集者である竹内厚氏(写真右)が務めた。

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