兵庫津ミュージアム周辺で連携など確認 「海岸線全駅にピアノ」・県市調整会議

20201215県市調整会議

 兵庫県と神戸市は15日午前、両者にまたがる施策を中心に情報交換する「兵庫県・神戸市調整会議」を兵庫県公館で開催した。兵庫県の井戸敏三知事や同県の幹部、神戸市の久元喜造市長や同市の幹部ら約40人が集まった。兵庫県が幕末に設置された当時の県庁舎を復元する「兵庫津ミュージアム」の建設を進めていることを兵庫県側が説明すると、久元市長は「先般の市長副市長会議で議論して、(兵庫津ミュージアム)周辺の集客を増やすためのプロジェクトチームを作った」と述べ、地域の活性化に向けて連携することを改めて確認した。

 久元氏は兵庫津ミュージアムの最寄駅である中央市場前駅を含む、地下鉄海岸線の全駅に誰でも弾ける「ストリートピアノ」を設置する構想も明らかにした。全10駅のうち、すでに6駅にはピアノを設置済みだが「おそらく、すべての駅にピアノが入っている地下鉄の路線というのは世界中にないのではないか」と語った。神戸市内のストリートピアノで演奏して、100万回を超す再生回数を記録した動画もあることから、今後もストリートピアノを街の魅力発信に活用する方意欲を改めて示した。

 一方、井戸知事は神戸市のウォーターフロント(旧湾岸部)地域の再開発に関連し、「兵庫県も西宮港と尼崎港の港湾計画を見直している」と話した。西宮・尼崎港の「その先には2025年の万博(国際博覧会)の会場が整備される」と説明。「従来は大阪湾のベイアリア開発計画があったが、いまはくなった」と指摘。改めて「和歌山も含めた大阪湾全体のグランドデザインが必要」と強調した。国へのはたらきかけなどを検討しているという。久元氏は「神戸市も積極的に参画したい」と応じた。

 このほか冒頭のあいさつで井戸氏は、複数の都府県で実施している飲食店の営業時間制限について「地域クラスターがない時点で、地域を区切って営業を制限する根拠みつけられず時期尚早だ」との見方を改めて示した。大阪府が営業時間制限の範囲を大阪市の一部から全域に拡大する影響で、隣接する尼崎市などに顧客が流れてくる可能性については「これまで大阪市制限地域以外に人が流れた顕著な状況が見当たらない」として、「状況を見極めて考えたい」と話していた。

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