神戸大職員のチームが優勝 第3回企業交流運動会、同僚と交流の契機にも

20201212企業交流運動会

 神戸市の企業を中心とした企業や団体が参加した「第3回企業交流運動会 in KOBE」では、神戸大学の職員で構成する「Eチーム」が優勝した。神戸商工会議所の神戸スポーツ産業懇話会に参加する企業などで構成する実行委員会が、12日にテレビ会議システムを通じて開催した閉会式で発表した。11月9日から12月4日までの約1カ月間に、実際にスポーツに取り組んだ時間数をポイント化。1人あたりに換算してチームごとに競った。Eチームは229.3ポイントを獲得した。

 2位は明治安田生命神戸支社の「Aチーム」で222.3ポイントと、わずかの差だった。3位は東京から初参加したコクヨの「Fチーム」で212.7ポイントと続いた。2018年度や19年度に開催した運動会はスタジアムや体育館に集まって開催したが、今年は新型コロナウイルスの感染防止を目的として、ネットを通じた開催に切り替えた。ネット開催になったことで、東京や大阪の企業・団体が参加したり、神戸に本社がある会社でも東京拠点の勤務者らが参加できた。

 社内運動会を開く動きは広がりを見せているが、地元の企業が集まって競技などを競うケースは珍しい。さらに今回はネットを通じた開催とあって、神戸スポーツ産業懇話会の代表世話人である流通科学大学の山口泰雄特任教授は閉会の挨拶で「ネットを通じて企業同士が競う運動会は(全国的にも)初の試みだろう」と指摘。「神戸はさまざまなスポーツの国内発祥の地だが、また1つ『神戸事始め』が増えた」と語った。

 参加企業の間では、スポーツを通じた部署間の交流が促されたとの声が出ていた。特に運動会に参加登録しておらず、得点の対象外である社員や役員も、一緒にスポーツを楽しんだ例が複数あった。実行委員長を務めたアシックスの狩野和也さん(写真右)は、神戸経済ニュースの取材に「テレワークなどで仕事でも自宅にこもりがちになる中で、スポーツが同僚らとコミュニケーションを取るきっかけになった可能性がある」と話していた。

20201212企業交流運動会結果

 実行委では今後、運動会への参加者に対するアンケート調査を分析。加えて今回上位を獲得したチームには特に感想や感触を聞くなどで、スポーツしやすい環境や、改めて企業とスポーツの関係について検討し、今後の活動に役立てたい考えだ。各チームの得点など結果は表の通り。(写真は閉会式を終えた実行委役員ら=神戸市中央区のアシックス本社会議室で)

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