三宮再開発 JR三ノ宮駅南に飲食屋台やステージなど・駅ビル跡地の暫定利用

20201209三ノ宮駅ビル跡地

 神戸市、JR西日本、神戸新聞社の子会社で商業施設「ミント神戸」を運営する神戸新聞会館(神戸市中央区)の3社は9日、JR三ノ宮駅の駅ビル「三宮ターミナルビル」の跡地(写真=読者提供)をイベント広場として暫定利用する具体的な計画を発表した。8台の屋台とステージを設置し、気軽に立ち寄れる屋外のフードコート風のイベント広場「Street Table 三ノ宮」を開設する。今月19〜28日を飾り付けや家具作りの期間に充てて、場所作りに多くの人が携わるようにする。年末年始をはさんで21年1月6日から、屋台とステージのある広場として始動する計画だ。

 神戸市が三宮再開発でめざす、6路線の駅、バス乗り場、市街地をスムーズにつなぐ「えきまち空間」のエリアマネジメント(地域経営)に向けた社会実験と位置付ける。広場の開設は、神戸市、JR西日本、神戸新聞会館の3社で実行委員会を構成。神戸市は周辺地域との連携、神戸新聞会館は東に隣接するミント神戸との連携、JR西日本は実行委員長として広場の利用推進を担当する。広場でのイベント運営は、東遊園地を活性化する「アーバンピクニック」などを手がける一般社団法人のリバブルシティイニシアティブが展開する。

 実行委は新型コロナウイルスで打撃を受けた飲食店や、ライブハウスなどを支援する場所としても活用したい考えだ。8台の屋台は神戸の人気飲食店に出店を求める。屋台付近のカウンターやテーブルで、神戸の味を楽しめるようにする。一方、ステージではジャンルを問わず、さまざまなミュージシャンの表現の場をめざす。加えて神戸や兵庫の産業活性化や文化の発信をめざしたマーケットやイベントを、駅に直結する好立地で楽しめるようにする。イベントの予定などは専用のホームページに加え、フェイスブック、インスタグラム、ツイッターで発信する。火曜定休、雨天中止。

 イベント広場としての活用は、21年9月26日までを予定する。神戸市とJR西日本は三宮再開発の一環で三ノ宮駅ビルの計画を進めてきた。だが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてJR西日本の収益が急速に悪化。オフィスビルの需要なども変化したとみて、駅ビルの計画を大幅に見直すことを表明していた。神戸市とJR西日本は当初20年度中の都市計画決定をめざしていたが、神戸市は改めて21年度の都市計画決定をめざす方針としている。

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