コンテナ1800個流出の「ONE Apus」が神戸入港へ 8日見込む

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 中国・塩田港(広東省深セン市)から米ロングビーチ港(カリフォルニア州)に向かう途中に荒天でコンテナ約1800個(20フィートコンテナ換算)を流出したとみられるコンテナ船「ONE Apus(ワンアープス)」が8日に、神戸港に入港する見通しになった。神戸港では流出したコンテナの数を確定したり、崩れたコンテナを降ろして他船に積み替えたりといった作業に入るとみられる。コンテナを降ろすのには一定の時間が必要とみられるが、同船の作業に必要な時間などは現時点で明らかではない。

 同船は日本郵船、商船三井、川崎汽船の3社が共同で設立したコンテナ統合会社「ONE」が運航する。船主はチドリ・シップ・ホールディング(東京都中央区)で、NYKシップマネジメント(シンガポール)が管理する。20フィートコンテナ換算で1万4000個積みの大型コンテナ船だ。11月30日にハワイ北西およそ1600海里(約2960キロメートル)で激しい嵐に遭遇。現時点ではコンテナ1816個を流出したとみられ、このうち64個ほどが危険物コンテナである可能性が高いという。

 上海の物流会社という「上海志虹国際物流」のアカウントが3日付でツイッターに掲載した写真(写真=同ツイッターより)によると、流出しなかったコンテナも大きく崩れているもよう。船主などの発表によると、現在は慎重に神戸港に向かっているという。当初は神戸に寄港する予定はなかったが、同船の旗国である日本の港に立ち寄り、コンテナの流出や破損した状況を確認する必要があると判断したようだ。まずは船と乗組員を安全な港湾まで移動させるのをめざしているとしている。

 アジアから米国向けの輸送需要が増え、同航路で10月の海上輸送量は前年同月比23%増の過去最高だったとの統計もある。上海発米国向けの運賃は40フィートコンテナで3900ドルを上回り、これも最近の数カ月は連続して過去最高値を更新する動き。家具や家電の販売が米国で伸びており、クリスマス商戦に加え、新型コロナウイルスの感染が一段と拡大するのに備えて在庫を積み増す動きも指摘されている。需要が超過する航路での事故だけに、過積載はなかったかなどの検証が必要になる可能性も残る。

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