川重、世界初の液化水素輸入拠点が完成 年度内に実証実験へ・神戸空港島

20201203Hytouch神戸

 川崎重工業は3日、専用船で輸入した液化水素を日本で荷揚げするための世界初のプラント「Hytouch(ハイタッチ)神戸」(写真=川重提供)が神戸空港島に完成したと発表した。オーストラリアで生産した液化水素を輸入し、国内に水素供給網(サプライチェーン)を構築する実証実験で、中心的な施設の1つ。実証実験の実施主体で、川重も参画している技術研究組合CO2フリー水素サプライチェーン推進機構(HySTRA)に納入した。川重はHySTRA向けに世界初の液化水素運搬船も建造中で、近く完成する見通しだ。実証実験は年度内に開始を予定している。

 ハイタッチ神戸は、摂氏マイナス253度に冷やして体積を800分の1にした液化水素を長期間、安定的に貯蔵する球形の水素タンクや、液化水素をを専用船から荷揚げするための可動式の配管「ローディングアーム」などを設置した。二重構造の水素タンクは内側と外側を真空の層で仕切り、熱を伝えないようにした。容量が2250立方メートルと国内最大の液化水素タンクだ。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の種子島宇宙センターに納入してきた、液化水素タンクの技術を活用した。

 世界的な「脱炭素化」の流れのなかで、水素は使用する際に二酸化炭素(CO2)を排出しないことから、次世代エネルギー候補の最有力とされる。現時点で日本は世界の水素関連技術の最先端を走る。液化水素の輸入拠点ができたことで、水素関連技術が実用化に向け、さらに一歩近づいたことになる。

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