川重、原子力事業を保守管理のアトックスに譲渡で基本合意 水素に集中

 川崎重工業は24日、原子力事業を譲渡することで原子力発電所の保守管理などを手がけるアトックス(東京都港区)と基本合意したと発表した。2021年3月26日に事業譲渡契約を結び、同年4月1日付で事業譲渡する。原子力事業を手放すことで、川重は「エネルギー・環境ソリューション」事業の中核である水素エネルギーの関連事業に経営資源を集中する。譲渡価格などは明らかにしなかった。21年3月期業績への影響はない。

 担当者は配置転換し、拠点の譲渡はない。川重は1969年に原子力事業に参入し、周辺機器や関連機器を製造、販売してきた。商用の原子力発電所では国内初である日本原子力発電(茨城県那珂郡東海村)の東海第1原発で使われた蒸気発生器や、日本原子力研究開発機構が福井県敦賀市に建設した高速増殖炉「もんじゅ」の冷却系統などを納入した。原子力事業の年間売上高などは明らかにしていない。

 これまでの蓄積もあることなどから、23年3月末までの事業譲渡から2年間は川重がアトックスを技術支援する。事業譲渡日である21年3月末までに川重が受注した案件は、事業譲渡の対象外。工事の完成まで川重が建設や設置などを担当する予定としている。

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