兵庫県、総額12億円の12月補正予算案 加古川に新型コロナ専用病棟など
- 2020/11/24
- 10:30

兵庫県は24日、総額12億3800万円の12月補正予算案を発表した。4月、5月、6月、7月、9月、10月に続き、2020年度で7回目の補正予算になる。兵庫県立加古川医療センター(加古川市)に、新型コロナウイルス感染症の重症患者向け臨時病棟を整備する予算9億円などが柱だ。財源は11億1700万円が新型コロナ包括支援交付金など国からの交付金を充て、国の財源措置を活用する。
足元では兵庫県でも新型コロナの感染者数が増加。新規感染者数の7日移動平均は100人を超えて推移しており、この状況が続けば医療体制が逼迫するとの懸念もある。神戸市立医療センター中央市民病院が9日から運用を開始した新型コロナの重症専用病棟は36床を備えるが、すでに半分近くの病床が使われているとあって、兵庫県の新型コロナ中核病院である加古川医療センターでも整備を急ぐ。
このほか保健所体制の強化に3億円を充てる。健康福祉事務所のトイレ改修や空調設備更新、空気清浄機や仕切り板の設置などで感染対策を強化。さらに豊岡県高福祉事務所(豊岡市)など8カ所で、食品検査や結核などの検査に必要な機器を更新し、新型コロナのPCR検査を担当する健康科学研究所(加古川市)の負担軽減をねらう。
加えて災害時に派遣する保健師名簿を作成する保健師バンクの機能強化も実施。兵庫情報ハイウェイを延伸し、東京周辺から兵庫県への企業の拠点誘致などをめざす「兵庫情報スーパーハイウェイ」を整備する。さらに既存の予算内で、中小企業の家賃支援給付金が国から支給されるまでの間、各社がつなぎ融資として利用できる「家賃等つなぎ融資枠」を設置する。
12月1日から始まる兵庫県議会「第352回定例会」で審議する。12月11日に議決し、通過する見通しだ。
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