神戸市、総額60億円の11月補正予算案 新型コロナ対策で第4弾

20201121神戸市11月補正予算

 神戸市は20日、総額60億円の11月補正予算案を発表した。新型コロナウイルス感染症の感染拡大を予防するためPCR検査の体制強化や、ひとり親家庭への経済的支援など、新型コロナ対策の補正予算第4弾と位置付ける。加えて学校のトイレ洋式化事業など、その他も財政需要も合わせて盛り込む(表)。

 検査体制の強化では、介護・障害入所施設の職員らに、積極的にPCR検査を実施して、クラスターの防止と医療体制の安定につなげる。インフルエンザの流行期に備えて相談・診療体制も改めて整備する。市民生活・市内事業者支援では、ひとり親世帯への経済的支援のほか、1人1台端末をめざすGIGAネット構想で、教員用のデジタル教科書を全校で導入する。

 今回の補正予算で最も支出額が大きい43億円を計上するのは、学校のトイレ洋式化だ。国の当初予算による補助額について内示があったのを受けて、この局面での計上になった。このほか新グラウンド整備や高潮なども盛り込んだ。財源は60億円のうち、38億円が市債発行、21億円が国庫支出などとした。今回の補正で一般会計の予算額は1兆310億円になる。

 このほか来年度以降に予算計上する案件について、発注時期の平準化や、指定管理者の契約更新などの裏付けにするために、あらかじめ支出計画を示す「債務負担行為」の補正も実施する。発注・施工の平準化に関するものが54億円、すでに着手している事業で工期の遅れなどで来年度にまたがるものが141億円などを計上する。

 開会中の神戸市議会「令和元年第2回定例市会」で、27日から始まる11月の議会日程に乗せる。12月4日に議決し、通過する見通しだ。

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